台湾の自転車メーカー〈Giant (ジャイアント)〉の〈Idiom (イディオム)〉は、ミニベロ (小径車) の定番のひとつに数えられるモデルです。
スクリーンショット出典: https://www.giant.co.jp/giant22/bike_datail.php?p_id=00000034
ファッションの話題とは逸れますが、今回はこの自転車を〈トヨタ自動車〉のクロスオーバーSUV〈ハリアー〉に積むとどうなるのか?を紹介してみたいと思います。
フォールディングバイクではないが、コンパクトにできるIdiom
Idiomのユニークな点は、ハンドルポストを折りたたんで高さを抑えられること (ドロップハンドルを備える上位モデル「Idiom 0」は除く)。フォールディングバイク (折畳み自転車) ほどコンパクトにすることはできませんが、高さを下げられれば自動車への積込みも容易になるはず。加えて、軽量なアルミフレーム (標準完成車で9 kg台)、長めのホイールベース、ロードバイク使用のコンポーネントも相俟って、街乗りだけでなくロングライドにも使えるポテンシャルがあります。
(ただ… 乗出しの状態だとカチカチすぎるので、ロングライドするならせめてハンドルバーはカーボンに変えたいかも…)
私は最廉価のモデル〈Idiom 2〉の2022年モデルを導入しましたが、その際に気になったのは「車にどれだけ簡単に積み込めるか」という点です。特に、2台のIdiomを1台のトランクルームに如何に労せず積めるか、というのがポイントです。Idiom 2は、多くのシティサイクルと同様に、標準でシートポストにクイックリリース金具が取り付けられています。そのため、上記のハンドルポストの折畳みに加え、サドルも比較的容易に上げ下げできます。
ハリアーに積んでみる
必要に応じて全高を抑えられるIdiomを、中型のSUVに積むとどんな感じになるのか?
Idiomの購入前にWebで調べてみたのですが、報告例は見つかりませんでした。そこで、私は試しにハリアーに積んでみることにしました。ハリアーを選択したのは、私が住む近隣にカレコのカーシェア車両としてハリアーが多くあるためです。下のWebサイトによると、後部座席を収納すると荷室の全長は1.8 mにも及ぶようで、Idiomの全長に対して十分広いことになります。
Idiomの導入前にも、ハリアーを普通の700Cホイールを履いたロードバイクを積んでの遠出に活用してきましたが、前輪を外したり輪行袋に入れたりと積卸しにはそれなりの手間が掛かっていました。
Idiomの場合、ハンドルポスト・シートポストだけ触れば積めるのか?前輪も外す必要があるのか?を、4代目 (80系)ハリアーで試してみようと思います。
早速結論ですが、ハンドルポストを折畳み、シートポストを一番下まで下げれば、荷室に立てたまま積み込むことができました。
(写真だと前輪が汚れているように見えますが、光の反射だと思われます。実際には搭載前に拭き上げています)
ただし、サドルは完成車に付属した標準のものを使用しています。使うサドルによっては高さが収まらないかもしれません。
ハッチとのクリアランスは、下の写真のような感じです。後輪を1列目シート側に向けると、このようにハッチに干渉することなく収納ができます。ハリアーはCピラーに角度がついているのでこのような収納になりました。Cピラーが垂直に近ければ、荷室の全長が短い車でも容易に積み込めそうです。
若干センターコンソールのアームレストに干渉していますが、許容範囲かと思います。シートを汚さないよう、スプロケット・チェーンにはカバーをしたほうがよさそうです。
ベルトを使用してトップチューブを後部座席のアシストグリップで支えれば、Idiomを2台車載することも十分できそうです。
まとめ
トヨタ・ハリアーには、前輪を外さずともIdiomを2台積めそうです。機会があれば、他の自動車でも積み込みを試してみたいと思います。
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