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近頃、そのフィードバック欄を通じて複数の方からとある趣旨の質問をいただきました。それは、下に挙げた3つの写真などにおいて、「ハンガーや鞄のストラップが掛かっている金色のフック状のものは何なのか?」というもの。こんなに細かな点まで着目いただき恐縮です……。



金色のフックの正体とは?
写真から見切れている、件のフック状の何かに目線を移してみると……。




この金色のフックは洋服やハンガーを掛けるためのものではなく、実は手首を飾るブレスレットなのです。米国発のアクセサリーブランド〈VITA FEDE (ヴィタフェデ)〉の〈Mini Titan (ミニタイタン)〉シリーズのものとなっています。

VITA FEDEのブレスレット
ヒンジを開閉して手首を挟み込むように装着する、独特な形状のブレスレット。

私の個体は、全体に金メッキが施されるとともに、アイコニックな三角錐上の先端部分にスワロフスキークリスタルが埋め込まれたものとなっています。

10年近く前に入手し、当時は元来の用途に沿ってブレスレットとして活用していました。しかし、好みの変化に伴って次第に身につけることがなくなり、引き出しの奥にしまい込んだままに。ブレスレットについては、私はここ最近は〈FOPE (フォッペ)〉のものを愛用しています。VITA FEDEは真鍮に金メッキしたものだと想定されますが、FOPEのものは18カラット (18K) の無垢素材です。

そして、いつの間にかVITA FEDEの公式Webサイトもアクセス不能となっています。公式Instagramも更新されていないので、いつの間にかブランドも停止してしまっているのかもしれません。
ホスクリーンを物撮りに活用
一方、上から伸びており、白い輪っかのついた棒は〈ホスクリーン〉です。

上の写真にある輪っか付きのポールを天井の台座に取り付け、ピンチハンガーなどを吊るしたり、2本のポールの間に物干し竿を渡したりして使うものとなっています。普段は元来の用途である洗濯物の部屋干しに大活躍のホスクリーンですが、装いの品を吊るした様子を写真に収める作業にも貢献してくれているわけです。
しかし、ホスクリーンに直接ハンガーを掛けると、そこには滲み出る生活感が。見る人が見れば、洗濯物のホスクリーンか、とわかってしまいます。かといって、ホスクリーンが見切れるように写真上端をトリミングしてしまうと、今度は写真上側の余白が少なくなって窮屈な感じに。

写真の出来栄えアップにVITA FEDEがシンデレラフィット
そうしたなか、ホスクリーンとハンガーとの間に噛ませる何かいいものはないだろうか、と辺りを見渡した時に白羽の矢が立ったのが、VITA FEDEのブレスレットであったわけです。そのユニークな形状が幸いして、VITA FEDEは物撮り用のいい感じのフックとして新たな役割を授かったのでした。

ただし、ホスクリーンとVITA FEDEの組合せはパーフェクトといえるものではありません。ホスクリーンの輪っかは自由に回転しますし、VITA FEDEを介して掛けたハンガーも存分な遊びがあります。その結果、決まった位置から写真を撮ろうとしても、被写体が好き勝手に回ってなかなか正面を向いてくれません。特定の位置でピタッと静止してくれる仕掛けにできると理想的なのですが、この組合せだとなかなか難しいものです。
ちなみに、VITA FEDEとホスクリーンを使って写真を撮る際のセットアップは、下のようなイメージのものとなっています。ちょうどホスクリーンの背後に棚があるので、その棚の上から白や黒の布を吊り下げて背景としています。

黒の背景には、〈暗素研〉の〈無反射植毛布〉を活用中。黒い背景に被写体が浮かび立つビジュアルに加え、レタッチが楽であることがお気に入りポイントです。
最後に
今回は、直近でお寄せいただいた質問にお答えしてみました。

当サイトに掲載している写真の撮影小道具という点では、この記事の写真にも繰り返し登場している〈NAKATA HANGER (ナカタハンガー)〉の導入エピソードを紹介しています。
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