私は、2015年に「Charge HR」を入手して以来、アクティビティトラッカー「Fitbit Charge」シリーズをこよなく愛用してきました。
しかしながら、投稿時点での最新モデルである「Charge 5」の不具合の多さに辟易するようになりました。次期モデルの登場も噂されるようになりましたが、このままFitbitを使い続けていいのかどうか……。ロイヤリティが試されています。
なお、本記事で触れるFitbitのカスタマーサポート・トラブルシューティングに関する内容は、本記事公開時点または個々のトラブル案件の対応当時のものとなります。プロセスの変更などにより、最新の内容に即していない場合がありますのでご注意ください。
私とFitbit
前述のとおり、2015年にCharge HRを導入したのがFitbitとの最初の接点でした。
心拍数の計測が可能なトラッカーとして、比較的安価に導入できるのが決め手でした。その後、Charge 2、Charge 3、Charge 5と乗り継いできており (Charge 4はタイミングが合わず見送り)、有償のFitbit Premiumにも登録してデータ解析を最大限に活用しています。既に過去8年分の健康データが蓄積されており、Fitbit以外のデータも組み合わせ、Rで統計解析して遊んだりもしました (アルコール摂取量と睡眠の質の関係など)。
Charge 5は、ディスプレイがカラーの有機ELにアップグレードされたことを除けば、コア機能には大きな変化はありませんでした。ストレスレベルの計測が可能な皮膚電気活動センサーが新規に搭載されましたが、この皮膚電気活動センサーで可能なことはMuse 2という脳活動トラッカーで事足りており、この新機能は個人的には特に活用できていません。
初回の不具合と代品購入
Charge 5に発生した最初の不具合は、同機を購入してから1年と1ヶ月ほど経った頃。ちょうど保証期間を満了したタイミングでした。バッテリー残量が100%表示になるまで満充電しても、バッテリーが7, 8時間しか持続しない状況に。最大7日間持続するという仕様から大きく逸脱してしまっています。
FitbitのWebサイトのKBを確認し、付属の充電ケーブルを使ったリセットなどを試すも改善せず。サポートに連絡し、解決策を探ることにしました。
サポートへの問合せ
不具合発生時には、Fitbitアプリから音声通話によるサポートをリクエストすることができます。アプリからワンストップでサポート窓口と通話できるのはよくできていると感じます。この辺りはGoogleの技術やノウハウでしょうか。ただし、終話後の対応はメールに切り替わります。サポートチケット管理もアプリに統合してもらえると一層使いやすいのですが。
応対してくださるのは必ずしも日本語を母語とされる方ばかりではないようですが、私がこれまで何度か問合せをした限りでは丁寧にトラブルシューティングに付き合ってくれます。
保証期間外の対応は代品の買い直し (割引あり)
Fitbitのサポートによる診断の結果、本体の問題による不具合であろうとの結論に。Fitbitは不具合品の修理は実施しておらず、代品交換の対応となります。そして、私のCharge 5は既に保証期間外のため、「割引クーポンを発行するので、再購入せよ」というプランを提示されました。
この割引クーポンですが、Fitbit公式ストアにて表示価格から35%引きで新品・通常パッケージの同機種を購入できるクーポンコードが付与されるものとなります。私の事例では、このクーポンコードは有効期限が発行から30日となっていました。通常パッケージなので、充電ケーブルやストラップなども全て付属する形で購入することになります。さらに、保証期間もこの代品の購入から1年の扱いとなるようです。
加えて、通常パッケージと同様にFitbit Premiumの6ヶ月無料サブスクリプションも付属します。ただし、購入時点でFitbit Premiumのサブスクリプションが有効な状態であれば、購入時に6ヶ月の無料サブスクリプションを追加することができず、この代品交換のタイミングで無料サブスクリプションを加えるには注意が必要です。2023年9月現在、年間サブスクリプション費用は6,400円のため、Fitbit Premiumを継続的に使用しているのであれば3,200円分の価値はあるのではないかと思います。
手元の不具合品はジャンク品としてフリマサイトに出品し、Fitbit Premiumのサブスクリプションの3,200円分も含めて、持ち出し6,000円程度で代品として新品を得ることができました。
ちょっとややこしいSuicaの払い戻し
少し厄介だったのが、Suicaの払い戻しでした。
Charge 5はモバイルSuica機能を内蔵しており、残高をチャージしておくことが可能です。しかしながら、今回の私のケースのように機器本体の交換が必要な場合、その残高を新しい機器に移行することはできず、一旦払い戻し手続きを進める必要があります。
私の場合、交通系IC決済はiPhoneを主に使用しています。一方で、ワークアウトの際にiPhoneを持参しなくても出先で買い物ができるよう、モバイルSuicaに少々の残高をチャージし、同時にSony Bank Walletでのタッチ決済ができるよう設定していました。
Suicaの払い戻し手続きのためには、モバイルSuicaのWebサイトのフォームにアクセスし、Fitbitのサポートから発行してもらうチケット番号を入力して申請を行う必要がありました。220円 (当時) の手数料が減額された残金が、銀行振込で返金されます。
スクリーンショット出典: https://apfaq.mobilesuica.com/helpdesk?category_id=27 (2023年9月取得)
その後の不具合
冒頭でも示唆したとおり、残念ながらCharge 5の不具合は1度では済みませんでした。
2回目の不具合
2回目の不具合は、前述の代品が届いてから半年程経過した頃。前回同様にバッテリーの持続時間が極端に短くなり、さらに画面が一切表示されなくなりました。
同じくサポートに相談し、本体の問題との診断のもと、今回は保証のもとで無償で代品を送ってもらうことになりました。トラッカー本体のみが、DHLで海外から発送されてきます。
3回目の不具合
3回目の不具合は、2回目の不具合の代品が届いてからたった2ヶ月後。Charge 5を最初に手に取ってからちょうど1年半になろうとしたタイミングでした。今度は一切電源が入らず、かつ充電も受け付けなくなりました。今回も、3回目と同様にトラッカーの代品を無償で送ってもらうことになります。
2回目の不具合の際とは異なり、今回は荷物はゆうパックでGoogleの日本法人から届きました。前回からの短い間に、代替品の手配方法が変わったのでしょうか。
今回も、前回同様にトラッカー本体だけが届きます。ストラップや充電ケーブルは含まれていません。
余談 – 紙製のエアバッグ型緩衝材「AirWave PaperWave」
本題とは関係がないですが、製品の保護のために紙製の緩衝材が使われていたのが印象的でした。エアバッグ型の緩衝材としてビニール製のものはよく見かけますが、本品はプラスチックではなく紙でできており、100%パルプとしてリサイクル可能だと謳われています。AirWave PaperWaveという製品のようです。
こちらは、潰して雑紙として捨てました。
頻繁すぎる不具合とその原因の追求
1年半の間に3回も不具合が発生するのは、いささか多すぎないか?という懸念から、3回目の不具合の際にサポート担当者に「これほど高頻度で不具合が発生するのは私の使い方のせいなのか?それともFitbitの製品品質に問題が疑われるのか?」と尋ねたのですが、「ノーコメント」とのことでした。ひとりひとりのエンドユーザーにいちいち構ってはいられないだろう、というのも理解でききますが、残念な回答です。
最後に
私が長年愛用してきたFitbitのChargeシリーズに関する不満を書き連ねてみました。
恐らく近々登場するであろうCharge 6 (?) については、私は見送りになろうと思います。直近の (3回目の) 交換は保証期間内の対応でしたが、万が一この保証期間内に再度不具合が生じることがあれば、金輪際Fitbitの使用を諦めようかなと考えています。
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コメント 本記事の内容について、ぜひ忌憚なきご意見をお寄せください。
私も今後fitbitは購入しません。故障が多すぎます。対応も最悪です。
コメントありがとうございます。
不具合でお困りだったのですね……。このページ、私が想像していたよりもアクセス数がずっと多く、同様にお悩みの方がとても多くいるのかもしれません。
はじめまして
私も購入から1年が経とうかという頃にfitbit5が動作不良で交換。
そしてそれから9ヶ月ほどたった今、また動作不良、、、😭
エクササイズのサイクリングが途中でダウン(常時消灯で使っていますが、トラッキングしていると電池の消費が早く、帰りのトラッキングができず)。
帰宅して充電しても、本体が熱くなり、充電進まず、、、、。
日々の歩数カウントや運動の計測、アプリでの体重の記録と便利に使っているだけに、残念です。
コメントをお寄せいただき、ありがとうございます。
毎日使うアクティビティトラッカーがこうも簡単に壊れてしまうと困りものですよね。ただ、私も金輪際Fitbitの使用を諦める…… などと書いたものの、小型で高性能なFitbit Chargeシリーズにはもっと頑張ってほしいものです。
同じ思いをしとりまして、コメントいたします。
私はCharge4 で2年しか持たず、このときは、AmazonのポイントがあったのでCharge5に更新。
Charge5で1年弱で動かなくなり、サポート問合せして、連絡通り画面に「×」マークが出たので、無償交換。
この記事にあるように「今回も、前回同様にトラッカー本体だけが届きます。ストラップや充電ケーブルは含まれていません。」のように届きました。
で、1年経って、また動かなくなりました。今回は画面に何も出ず、バイブしかしません。
ただ、今までの記録が資産としてありますので、どうしようか悩ましいところです。
PC版の方でもアカウントを残しとけばいいのでしょうかね。
ちなみに、Fitbit以前は、会社の保険サービスの斡旋で中華モンがあったのですが、半年しか持ちませんでした。その後、安いのでいくつか中華モンを続けたのですが、いずれも半年も持たず、諦めて、そこそこお金を出してFitbitにした、という過去の経緯があります。
> 金輪際Fitbitの使用を諦めようかなと考えています。
次、何にされます?
Garminでしょうか?(大きさで言うとvivosmart?)
> 小型で高性能なFitbit Chargeシリーズにはもっと頑張ってほしいものです。
全くもって、おっしゃるとおりです。
Googleに買収されてからおかしくなりましたかねぇ…。
コメントをお寄せいただき、ありがとうございます。
もし、今使っているCharge 5が壊れてしまったとした場合ですが、もし前回のように代替品を安く購入できるのであれば、再度Charge 5を入手して騙し騙し使おうかと考えています……。ご指摘のとおり、今まで蓄えてきた膨大な健康データが大きなスイッチングコストとなってしまっていますね。
同感です。
22年11月購入
23年8月故障画面タッチ操作不能
24年8月アイコンしか表示されない
私も買って1か月もしないうちにバッテリーが半日しか持たず、そのうち充電しても一時間も持たず、最後は充電すらできなくなりました。HRからの買い換えでしたがもう2度とfitbitは買いません!
私はHRを会社から無償配布され2年後に
回収されたため、使い慣れた5を購入しました。
1台目は1年以内の故障だったため、カスタマーに問合せましたが海外購入のため正規代理店以外は保証出来ないと言われ、2台目は国内で購入しました。
これも1年以内で故障したため購入店で無償交換してもらいました。ところが3台目も1年以内でまた故障したので再度、ショップに連絡しましたがメーカーに問合せ中の回答のみで未だ回答有りません。2回目は補償期間から逸脱するのか?