無垢のウォールナット。Apple Magic Trackpad対応のリストレスト

昨年、Appleの外付けトラックパッド「Magic Trackpad (マジックトラックパッド)」に合わせて設計されたカスタムのリストレストを紹介しました。

Apple Magic Trackpadと組み合わせて使える木製リストレスト | Wooden wrist rest designed for Apple Magic Trackpad
Apple Magic Trackpadと組み合わせて使える木製リストレスト | Wooden wrist rest designed for Apple Magic Trackpad

すこぶる使い勝手の良いリストレストで、日々の仕事、そして当Webサイトの執筆活動に大いに役立っています。私としては、昨年2023年に入手してとてもよかったガジェットのひとつに位置付けています。

こちらのリストレスト、使い勝手は申し分ないのですが、質感のチープさが課題となっていました。それを解消すべく先日手元に届いたのが、無垢のウォールナットを使用して新たに製作されたリストレストです。

無垢のウォールナット材で製作した、Apple Magic Trackpad対応のリストレスト
無垢のウォールナット材で製作した、Apple Magic Trackpad対応のリストレスト

今回は、特に木の質感にフォーカスしてこの新しいリストレストを紹介したいと思います。リストレストとしての機能性はこれまでのものと相違はないので、解説は古い記事に譲ることとします。

入手のきっかけ

はじめに、ウォールナット無垢材のリストレストを入手することとなった経緯から。

上に挙げた過去の記事中でも言及しましたが、質感にやや課題のあった既存のリストレスト。パイン集成材にウレタン塗料か何かで仕上げと思われるもので、お世辞にも高級感を覚えるものではありません。

パイン集成材で作られたリストレストの表面の様子
パイン集成材で作られた既存のリストレスト。質感にやや難あり

そうした中、某フリマサイトにて本品を製作いただいた方の動向を追っていたところ、最近はウォールナットやオークなどの無垢材での商品製作に注力していることを知ります。ならばと、ウォールナット材での製作をお願いした次第です。なお、相談の時点で取り扱いのあった木材の種類は、ウォールナットにオーク、杉などでした。個人的にはブラックチェリーがあればいいなと考えていたのですが、材木の入荷ができないとのことなので、次点のウォールナットを選びました。

製作にあたって、特に表面仕上げについて密に打合せをさせていただき、つい先日手元に届きました。

無垢のウォールナット材で製作した、Apple Magic Trackpad対応のリストレスト
無垢のウォールナット材で製作した、Apple Magic Trackpad対応のリストレスト

余談ですが、私はこのような木製雑貨以外にも、個人のクリエイターの方に何かを作ってもらう・描いてもらうのが好きです。これは洋服や靴を誂えるのに似ているのかもしれません。そうしたクリエイターとのマッチングをしてくれる「Creema (クリーマ)」や「ココナラ」といったサービスを通じて、何か面白いものがないかを常に探しています。

無垢のウォールナットがもたらす上質感

写真からご覧いただけるように、柾目のウォールナットが美しいリストレスト。Magic Trackpadを抱え込む独特の構造は、前回と全く同じです。

無垢のウォールナット材で製作した、Apple Magic Trackpad対応のリストレスト。整然とした柾目が美しい
整然とした柾目が美しい

天面には板厚15 mmの無垢材が使用されており、誤操作を防ぐための覆いが切削によって形成されています。

無垢のウォールナット材で製作した、Apple Magic Trackpad対応のリストレスト。厚さ15 mmの無垢板を切削して形成された天面
厚さ15 mmの無垢板を切削して形成された天面

せっかくの木目を活かすことを重視つつ、水シミなどに対する最低限の耐久性を持たせられるよう、植物油ベースのクリア塗料で仕上げていただいています。手触りは限りなく素の木肌に近いものです。

無垢のウォールナット材で製作した、Apple Magic Trackpad対応のリストレスト。自然な風合いを活かした仕上げ
自然な風合いを活かした仕上げ

前回のものとの比較

簡単なものとなりますが、新旧のリストレストを比べてみたいと思います。

幅・奥行きの寸法は前回と全く同じ。上から見たフットプリントは同一です。

新旧の木製リストレスト。上はパイン集成材でできたもので、下は無垢のウォールナット材のもの
新旧の木製リストレストを比較。上が古いもので、下が今回紹介する新しいもの

表面の風合いは、やはり大きく異なります。

新旧の木製リストレストの素材感を比較。左は無垢のウォールナット材でできたのもので、右はパイン集成材のもの
新旧の木製リストレストの素材感を比較

使用する素材以外の変更点といえば、前回製作時の反省点を踏まえ、リストレストの高さ (厚み) を少し抑えたこと程度です。少なくとも構造や使い勝手については、前回の段階で非常に完成されたものだったと感じています。

新旧の木製リストレストの高さを比較左は無垢のウォールナット材でできたのもので、右はパイン集成材のもの
新しいリストレストは、古いものよりも高さを低くしている

柾目で無垢のウォールナット材を使うというだけあって、費用はそれなりのものに。オリジナルのパイン集成材のものと比べて約2.5倍のプライシングとなりましたが、私としては十分投資価値のあるアイテムだと感じています。

最後に

今回はやや短めのエピソードとなりましたが、新たに入手した高級木材のリストレストを紹介しました。

毎日のように触れる道具なので、多少奮発してでも素敵なものを入手したいと考えていました。ひとまずは、私にとっての最適解となるリストレストが得られたのではないかと感じています。ウォールナットは経年変化によって色合いが変わるので、それを見守っていくのも楽しみ。次は、使用中のスタンディングデスクの天板を無垢板に変えたいな、などと画策しています……。

当サイトでは、リストレスト以外にもハンガーや腕時計のワインディングマシンなど、木製の雑貨をいくつか紹介してきました。下のリンクからそうした記事の一覧をご覧いただけます。

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